既婚者だって、おひとりさまだって、働かなくっちゃあ、生きていけない。
毎日せっせせっせと働いて、気付けば、ギブ寸前のてんてこ舞い。
それでも、みんなだってそうなんだから!と自分に言い聞かせ、
仕事帰りのビール(もしくは甘いスイーツ)でエネルギー補充。
日本で仕事をしているとき、私(新人)の状態はまさにこんな感じでした。
そうした毎日にサヨナラをして、日本から旅立って、世界の人と触れ合って気づいたこと。
あれ?世界はもっと、ゆる~く回ってるんじゃない?
なんか、世界の大人はもっと人生を楽しんでるんじゃない?
もしかして、
生活を送るために「働く」以外の考え方も、あるんじゃない?
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世界はもっとゆる~く回ってる!?
アルプスの山々を18日間歩いたあそび隊。
大自然を間近に感じ、山小屋ではさまざまな国の人と話し。。。
たっくさんの刺激をもらいました。
何度か山小屋にお世話になることもありました。
こぢんまりとした、昔ながらの山小屋もあれば、ディナーはフルコース並みで、おまけに温かいシャワーも出る!という快適なところも。
どんな山小屋にしろ、共通点は、
いろんな国の山好きさんたちが一堂に会し、食卓を囲むってこと。
これほど面白くて、刺激的な場所はアリマセン。
夕食時には、みんなでワイワイ。
今までに行ったところや興味のある国などの話はもちろんのこと、
互いの国について聞き合ったり。
特に、夏休みや余暇の過ごし方は、よく話題にあがったかな。
そこで聞かれたのが、
「日本人はなんで70歳くらいの年配者ばかりが歩いているの?」とか、
「夏休みはどのくらいあるの?」とか。
確かに、世界中からハイカーが集まるアルプスで、
すれ違った人たちを思い返してみると…
20代の女の子たちが、すんごい重そうなザック背負って歩いていたり、
5歳くらいの子が、スキップするみたいに軽々と岩場を登っていたり。
それに比べ、すれ違った日本人ハイカーと言うと…
グリンデルワルトでも、
ツェルマットでも、
……うん、年配の方たちばかりだったな…。
夏休みより早い時期だった、ということもあるしな…。
いや待て、それ以前に日本の場合は「山好き=年配者」ってことも…。
などと、あれこれ考える。
「どのくらい休みがあるのか」という質問について、
普通に働いている日本人は、夏休みは1週間くらい。
有休はだいたい年間20日くらいかな、
と話すと、
みんな、目が飛び出そうなくらい驚く。
ドイツ人は、夏休みが6週間あり、
中東で働くイギリス人教員は、年間の休みが4ヶ月もあるって!
そのイギリスおばちゃん教員は、
「日本のそんな働き方間違ってる!私が手紙を書くわ!!誰に書いていいのかわからないけど…。」と、少々、興奮気味。
ふむ、なるほど。
やはり日本は、休みが少なすぎなんだな~。
退職してからじゃないと、まとまった時間は作れないもんね。
どの国でも、仕事中に楽しそうにおしゃべりしながら、
余裕を持って働いていて、
さらに、たくさんの休みがあっても国は回っていそうなのに、
日本は毎年、たくさんの人がうつや病気になるほど
休みなく働かないと回らないのか??
いやいやいや、そんなワケないよね!??
と、ギモンに思うあそび隊なのです。
みなさんも、そう思いません?
いつでも120%の力で働くニッポン人はイレギュラーに弱い?
「人生=仕事」
「会社のために一生懸命働く」
これを美徳とする風潮がある日本。働いてなんぼ。
いつだって100%、いや、120%くらいの力で働きます。
日本人の勤勉さが、日本の成長につながったのは確かだと思います。
でも、いつでも全力!という真面目さが、余裕をなくし、自分を苦しめ、結果的に周りにもよろしくない影響が出始める…ってこともあると思うんです。
あそび隊だって、教員をしていた時は、真面目に!きっちり!働いていた(つもり)。
より良い学校づくりのため、子どものため、と真剣に取り組む毎日。
それこそ、寝る時間や休日まで削って仕事したことも。
周りも、誰もが忙しそうで、120%の力で働いていた気がします。
具合が悪くても、そう簡単には休みません!みたいな…。
でも毎日に余裕がないから、イレギュラーなことが起こると、それはもう大変!
対処しきれない…という事態が起こります。
それに比べ、外国人の先生たち(あそび隊はちょっと特殊な学校で働いていたので、教員の半分は外国人)は、どこかに余裕を残して働いている人も。
当時は「もっとしっかり働けや、コラッ!!」とココロの中でつぶやいていたもんです。ごめんよ、同僚。
でも、同僚の誰かが急用で休んだとき、
嫌な顔ひとつせず代わりに授業を引き受けてくれるのは、
外国人の先生だったな~、と。
日本人教員の方が、「勘弁してよ~っ」ってココロの声が顔に出ちゃってたかも。
そう考えると、
いつもどこかに余裕のある働き方をしている方が、
何かトラブルが起きた時に対処しやすいっ!
という見方もできるんじゃないかな。
余裕があれば、仕事の楽しさや素晴らしさを、もっとダイレクトに感じられるかもしれない。
だから、辞める直前の1年くらいは、だんだんゆる~く考えるようになり、
忙しい時ほど、適度に力を抜いたり、深呼吸したり、子どもと外で遊んだり。
実際にその方が、うまくいくことが多かったように感じます。
「手を抜けるところは、手を抜く」
これって、日本人が最も苦手とするコトであり、とても大事なコトだと、あそび隊は思います。
ニッポン人は人生を楽しむことが苦手!?
自分の人生は自分のもの。楽しむ権利がみんなにあります。
人生を楽しむ?そんなヒマと余裕は、ないでしょーよ!?
そんな言葉が返ってきそうですが…
でもね、私たちが出会った世界の人たちは、
生活のために仕事するだけでなく、自分の好きなことをするために働く!
という感覚も持ち合わせていた気がするのですよ。
つまり、
仕事だけでなく、自分の人生を楽しむことも大切にしている!!
ということ。
その点、私たち日本人は、人生を楽しむってことに鈍感な気が。
そもそも人生を楽しむって?どういうことだ!?
ストレス発散のため、毎日コンビニスイーツを食べること?
仕事帰りにビールを飲んで、同僚とグチをこぼすこと?
う~む、なんか違う。
だってそれって、その場限りの楽しみってだけだもんな。
本当にココロから欲しいもの、やりたいことではないだろうし。
一時の幸せを得られても、ココロは満たされず、ただただお金と健康を失っていく。
じゃあ、人生を楽しむってなんだろう。
人それぞれに答えはちがうと思うけど、
あそび隊的には、ココロが豊かになったり、潤ったりする体験をすること。
旅に出て、大自然に触れ、たくさんの人と交わる中で、
私たちはやっぱり自然が好きだし、人が好きだし、
そうした時間が自分たちにとって一番わくわくする。
自然の中に身を置くたびに、
生きててよかった~。
健康なカラダがあってよかった~。
こんな景色が見られるなんて、幸せ~。
って思う。
生きている実感をカラダ全部で受け止める。
これが、私たちの人生の楽しみ方。
新しい考えに触れ、刺激をもらい、自分たちをさらに成長させていく。
そんな時間を持つことが、あそび隊にとって、最高の喜びです。
中には、仕事が楽しくて仕方ない!!っていう人もいるけれど、そうじゃない人も多い。
どうしたって、「生活するための仕事」になりがちな日本人。
車や住宅ローンを返すため、子どもの教育費のため、老後のため。
とにかく生活するのにお金がかかるから、仕方のないことなのかもしれない。
休みだって圧倒的に少ないし。
それでも、自分の楽しみを見つけて、それが仕事をする原動力になったら、人生のキラキラ度がアップするんじゃないかな。
自分の人生、何を楽しみ、何に費やすか。
あらふぉーのあそび隊は、いつもそんなことを考えながら、生きております。
みなさんも、一度きりの人生、もっと羽目を外して楽しみませんか。
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