あなたは今、どのくらい仕事に時間を費やしていますか?
1日に8時間?10時間?まさか、休みの日も??
あなたが、当たり前のように考えている、その働き方。もしかしたら、世界の「非常識」かもしれません。
今日の『いんすぱいあ』は、あそび隊が世界で触れた、日本とは全く異なる「働き方」のお話です。
あなたの「働き方」そのものを振り返る、ちょっとしたきっかけになれば、と思います。
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働きアリのように働くことが「当たり前」!?
「日本人は、よく働く。」
世界から言われる、イメージのひとつですね。
日本人である私から見ても、
- 休みが少ない
- 残業してなんぼ
- 8時間のがっつり実務
- 都会では、避けては通れない満員電車
といった感じですから。え?イメージが古い?マイナス過ぎる??
たしかに、最近は、「朝活」なんていう言葉もでてきて、早めの出社・早めの退社を目指す会社もあるようですしね。
働き方も変わってきているのかもしれません。
それでも、古い体質が残っている会社のほうが、まだまだ多いのではないかなぁ~、と思っています。
働きアリのごとく、右も左も、せっせかせっせか。それが「社会人たるもの」。
周りも一生懸命働いているんだから、私もそうあるべきなんだ!
こんな日本の「当たり前」。
「定時に帰る」=プロフェッショナル!?
かくいう私も、そんな日本の「当たり前」にどっぷりつかった社会人でした。
小学校教員をしていたころ、私の勤務時間は、朝8時15分から夕方5時まで。
定時は5時でしたが、定時には帰れません・・・。丸つけとか、保護者への連絡とか、いろいろとありまして。
そりゃもう、がっつり!みっちり!働いておりました。
あの頃は、学校でも、家でも、週末でも、毎日仕事をしていた気がします・・・。
今思えば、もっと効率よく時間を使えたな、というところもあるのですが。なにぶん、未熟者でして。
だから、定時に帰る!というのは、ムズカシイ話だったのです。
でも、私たちの同僚でインド出身の先生は、いーーーっつも5時に帰る。
彼に言わせると、それこそが「プロフェッショナルだ」と。
当時は、彼の言っていることが、ちんぷんかんぷん。
「なんで、それがプロフェッショナルなんだぁぁぁ?」と、「ハテナ?」が頭をぐるぐる。
それどころか、心の中では、「定時なんかに帰っちゃって!仕事、ちゃんとやってよ~」とさえ、思っていました。ほんと、がっちがちの日本人の考え方ですね。
彼の言わんとしていることが何となく分かったのは、仕事をやめ、日本を飛び出したとき。
さまざまな国で、日本とは全く異なる働き方をしている人たちと出会えたから。
「子どもがいない学校で、何するの?」
フランスで、3泊4日のぷち・ツール・ド・モンブラン(モンブランの周りをハイキング)を体験しているとき、山小屋で、とあるイギリス人教員の女性と出会いました。
教員同士、ということもあり、話が弾み、話題は日本の休暇の取り方へ。
「夏休みは、1週間~10日くらいが一般的かなぁ」と私たち。
そしたら、目をまっる~くして、
「なんで、それだけしか休みがないの?」
「子どもだっていないのに、学校に行って、先生たちは何をするの?」と。
そう言われて、きょとんとしてしまいました。
たしかに、そうだ。彼女の言っていることは、間違ってはいない。
でも、そんなこと聞かれたこともなかったし、夏休み中に子どもがいなくても、学校に行くのが当たり前になっていたし・・・。
彼女だけでなく、ドイツで働く若いカップルさんも、日本人の休みの少なさに驚いていたっけ。
ふ~む、やっぱり日本人の働き方って、世界から見ると、「ハテナ」なんだな、と思った瞬間でした。
フルで働くのはナンセンス!!オランダ人の驚きの働き方
私たちの元同僚がオランダで教員をしているのですが、彼女から聞く、オランダ流の働き方が、これまた衝撃的!!
なんと、オランダの教員はフルでは働かない、というのです。教員だけでなく、サラリーマンも、薬剤師さんも、み~んな、みんな。
フルで働かない・・・って、どういうこと?
詳しく聞いてみると、正社員だとしても、週5日も働く人は極端に少ないのだとか。週3日や、週4日が普通の働き方だとか。
それだけでなく、3時間で授業が終われば、そのまま家に帰っていいらしいのです。
へっ!!そんなのアリ!??日本なら、あり得ないよ~~~!!
でも、これがオランダ人の考える働き方。
プライベートな時間は、家族で過ごしたり、友人と過ごしたり。
私の友人のように、自分磨きのために、社交ダンスを習ったり、健康のためにホットヨガをしたり。
なんだか、日本の「当たり前」とは、かけ離れすぎていて、ただただ、びっくりしちゃうでしょ?
日本人の働き方に欠けているモノって・・・
もうひとつオランダから。
オランダの学校の担任は、年度途中で替わることも少なくないそうです。
日本だったら、担任が替わるなんて、「子どもが不安定になる!かわいそうだ!」などと言われがちですが、オランダは、子どものことは二の次。
管理職は、職員ひとりずつと話し合いの時間を頻繁に持ち、困ってることはないか、負担になっていることはないかと確かめ、勤務時間をしっかり管理しているそうです。
先生の負担を均一にする政策が、しっかりとできあがっている、というわけ。ひとりひとりの比重を確かめ、偏りがないか、国レベルで、しっかりと管理する。これが、オランダの働き方。
大人の「時間的、精神的ゆとり」を第一に考えている、とも言えますね。
たしかに、学校でも家庭でも、大人に余裕がなければ、子どもと良い関係は生まれないし、子どもに対して良い影響も生まれない。それは、私も子どもと接する上で、痛いほど体験済み・・・。
これは、他の職業にも言えること。
カラダやココロの余裕がなければ、良い仕事はできない。
例えば、「イライラが、接客の態度につい出てしまった」とか、「切羽詰まっているときに限って、芋づる式に問題が発生する」とか、「疲れているときに、小さなミスをしてしまう」とか。
あなたも、そんな経験ありませんか。
どれもこれも、「カラダやココロにゆとりが足りてないよ~」というメッセージ。でも、そこで、がんばってしまうのが、良くも悪くも、日本人。
仕事ありき、の考え方ですよね。
それに比べて、オランドの働き方は、どちらかというと、それぞれのプライベートを重視した働き方、とでも言うのかな。
仕事一筋にならず、プライベートも大事にし、しっかりと楽しむ。そんな考え方。
日本の枠組みの中にいるだけじゃあ、知り得なかった「目からウロコ」の働き方です。
インド人同僚の言う「プロフェッショナル」って・・・
では、今一度、インド人同僚の名台詞「定時に帰ること=プロフェッショナルだ!」について、ふと、考える。
もしかしたら、彼の考えるプロフェッショナルって、「時間内に仕事を終わらせる」ということだったのかな~、と。
もちろん、時間内に終わらない仕事だって、あったとは思います。
それを彼がどうしていたのかっ!?それは、定かではアリマセン・・・。
それでも、「定時に帰る」「プライベートの時間を守る」という、ひとつの信念を持っていた彼に、私はかっこよさを感じますし、当時、彼の信念を否定することしかできなかった自分を、恥ずかしく思います。
日本では、働くことが美徳とされてきました。
たしかに、一生懸命に働くことは素晴らしいことだし、日本人の勤勉さが、戦後の日本を支えてきたと言えます。
けれども、プライベートを犠牲にし、自分のカラダやココロを無視してまで働くのは、やっぱり行き過ぎだと思うのです。
「仕事だけが人生」ではないのだから。
「終わらなくても、ま、いっか」と、言えるくらいのココロの余裕を持つのも、決して悪くない。
小さな「ワク」を取っ払って、初めて、見えてくるモノ
日本を飛び出して、はじめて分かったこと。
それは、日本の「当たり前」は、世界の「ハテナ」になり得るってこと。
私たちの周囲で起こっている「当たり前」は、とっても小さいワクでのハナシ。
国が違えば、業界が違えば、収入が違えば、家庭が違えば…、きっとみんな違うんじゃない?
そんな小さいワクなら、さっさと取っ払っちゃってもいいんじゃないかなぁ、って改めて思うあそび隊なのです。
仕事だけが全てじゃない!
人生を豊かにしてくれるモノが、ほかにもあるのだから。
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