前日にイサロ国立公園で、灼熱の秘境ハイキングを満喫したあそび隊。
家族の事情により急遽、帰国することになった。
予定とは違うけど、ドライバーのショルさんと交渉し、イサロから1日で首都アンタナナリボへ行くことに。
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イサロからアンタナナリボへ15時間ドライブ
イサロからアンタナナリボまでは約700km。
予定では、途中にあるアンツィラベAntsirabeで宿泊し、首都近郊にあるアンダシベ国立公園を訪れて、さらにあと2〜3泊というツアー行程だった。
ドライバーのショルさんにも、無理を承知でお願いし、難しければ、アンツィラベで1泊し、朝一でアンタナナリボへ向かうのでも飛行機には間に合うはず。
でも、ショルさんは「朝4時半に出発すれば大丈夫でしょう!」って。
さすが、プロ意識の高いショルさん。彼が言うなら大丈夫。
マダガスカルでは毎日早起きだったけど、さすがに4時半はまだ真っ暗。夜中は電気制限中だし、ホテルの部屋も真っ暗。
自前のヘッドランプで荷物をまとめ、暗闇とヘッドランプで新人のトラウマが…。悪しき記憶がふつふつと蘇りながらも、急いで外へ。
すると今回初めて、南十字星が見えたのだ!!
サザンクロス街道と呼ばれる理由
マダガスカルに来てから、ずーっと南十字星を探していた隊長。以前、南十字星を見たのはずいぶん前だから、形を忘れちゃったのかなぁと残念な気持ちでいたのですが…。
そういうことだったんですね!朝の早い時間にしか南十字星を拝めない季節だったわけだ。
あ〜、4時半出発のおかげで、南十字星を拝めたことに感謝ですよ。
南十字星は、英語でSouthern Crossサザンクロス。
イサロを出発し、サザンクロス街道と呼ばれるマダガスカルの主要道路を北上して行く道中、ずーっと南十字星が東の空に輝いていました。
真っ暗からだんだんと空が明るくなっていくまでずーっと。
なんだか、とっても得したような気分でした。
エアーズロック?並みの巨岩の景色
空が明るくなってきて、何もない周りの景色の中に、デーッカイ岩山が現れた。イサロのゴツゴツした岩と少し違って、表面がなめらかなエアーズロックみたいだ。
かなりの大きさですよ。ホント。
高速で移動中なので、1つ通りすぎても、また別の岩山が。
この岩々を見るツアーがあってもいいくらいの立派なアトラクションですよ。
田んぼや畑で農作業していたり、川沿いでは、洗濯や行水したりしている姿もよく見える。
車窓から見るマダガスカルの景色は、ずーっと見ていても飽きない。大地の起伏が激しいので、高いところから遠くまで見渡せたり、ボコボコの地面が恐竜の肌のようだったり。
普通の主要道路を走っているだけなのに、景色は常に大自然。山好きにはたまりません。
海沿いの村とは違うレンガ造りの建物
このサザンクロス街道と呼ばれる主要道路は、モロンダバへの道とも、海沿いを南下した道とも全然違う。大きな違いは、人々の家やお店などの建物が立派だってこと。
それまでの私たちの認識では、マダガスカルの家は、日本でいう弥生時代〜鎌倉時代。台風でも来たらあっという間に飛ばされそうだなぁ。
木造というか、流木を組み合わせた壁に、バナナの葉などを屋根にしていた。
それが、このサザンクロス街道の通り沿いは、町も多いけど、立っている建物の多くはレンガ造り。
しかも、2階建てだってあるじゃないですか。色さえ塗ればかなり立派になりそうですよ。
こうして、私たちのマダガスカルの認識は、弥生時代から、一気にヨーロッパの中世へと昇進したのでした。(国が違っているじゃないか…ってね。)
日本人が伝えた?美しい棚田に感動
マダガスカルは元フランスの植民地。パンとコーヒー文化であると同時に、お米文化でもあるのです。
今まで見てきたアフリカとは違って、どこも水田だらけだ。
アフリカにあるアジアとも呼ばれているマダガスカル。
大昔、中国やマレー系のアジア人が流れ着いたそうで、ルーツはアジア人という人も多い。顔立ちも親近感がわくほど、平たい顔。髪の毛もサラサラストレートな人も多いのです。
ちょっと色の黒い日本人なら、現地人として通用するでしょう(笑)
そして、このサザンクロス街道沿いは起伏に富んだ地形にもかかわらず、あちこち水田がいっぱい。山の斜面に美しいほどの棚田を作り上げていたのだ。
あんな狭いところまで、田んぼにするのか!?ってほど、本当に感動ものですよ。
後で聞いた話ですが、この美しい棚田造りの陰には日本人が関わっているとか、いないとか…。あくまで巷のウワサですけどね。もし、この景色に日本人が貢献していたなら、嬉しい限りですよ。
細い道でも超特急。タクシーブルースをぐんぐん追い越していく
ショルさんの運転する車は、ものすごく速い。ショルさんの車だけでなく、どの車も結構なスピードでビュンビュン走る。舗装道路とはいえ、道幅はそれほどないので、乗っている方はかなりドキドキする。
タクシーブルース(公共交通手段のミニバス)は、人もいっぱい乗っているし、屋根の上にも荷物を積んでいるので、ショルさんの日本並みの高性能な車にはかなわない。
夜までにアンタナナリボへ着きたいショルさんは、どんどんタクシーブルースや遅い車を追い抜いていきます。
道幅のない高速道路でビュンビュン追い越していくような運転は、相当な神経を使うはず。ショルさん、無理しないで〜って祈ることしかできない私たちでした。
ま、大抵は、寝て過ごしてましたが…。ごめんなさい。
運転中の立ち寄り休憩ポイント
長い道のりですから、3〜4回休憩をしました。
朝食休憩、ランチ休憩、コーヒーブレイクなど…。
中でもこれは何??って思ったのが、この袋に入った葉っぱ。
前から気になっていたのだけど、貧しそうな村の前を通るとよく置いてあった。こんな葉っぱが売れるのかなぁって。
実はこの中身は、木炭なんだって。葉っぱはただのふた。
マダガスカルは、レストランだって炭火ですから、どの家庭でも料理をするのに木炭は必要必需品。首都に住むショルさんだって、家では木炭が必要なのです。こんな立派な車を持っているのに…。なんだか不思議な感覚。
結局、でっかい袋を2つ、ぎゅうぎゅう詰めにして車に積み込んでいました。タナで買うよりもずっと安いんだってさ。
ここには、帽子がたくさん売っていました。他ではそこまで見なかったけど、イサロのハイキングで欧米人がかぶっていたっけ。1つ2000アリアリ。結構するなぁなんて思っていたけど、よく考えたら、約60円。安っ。
そして、コーヒーブレイクの青いお店と店番のお姉ちゃん。あまり見なかったパイナップルが置いてあってびっくり。奥のショーケースにあるミニケーキとコーヒーをいただきました。
ここは立ち寄ってはいないけど、タナの近くで前にも通ったおもちゃのクルマやさん。色鮮やかな車たちが遠くからも目に入り、車の中から走行中に撮ったもの。
ワキを締めて〜、集中して〜、パチリ!
マダガスカルでよく見たトラックがいろいろあって面白いね〜。
アンタナナリボは渋滞ラッシュ
だんだん暗くなっても、ショルさんのスピードは衰えない。明るいうちにつけるのだろうか?って心配になってくる。しかも、アンタナナリボに近づいてくると、車はいっぱいですっかり渋滞だ。
そういえば、出発した日の朝も渋滞だったね。
結局、ホテルに到着したのは夜の7時半。何度か休憩はしたものの、15時間もの長時間ドライブ。
私たちは乗っているだけ(半分は寝てるだけ)だけど、猛スピードで運転してきたショルさんは、本当にお疲れだったと思いますよ。
ショルさん、本当にありがとう!感謝、感謝です!全員無事にたどり着いて本当に良かったぁ。
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