オーロラ観測のために訪れた、9月上旬のフィンランド。実は、オーロラ観測の時期には、ちょっと早い…。
それでも、きっと見られる!と信じてやまない、楽観的なあそび隊。オーロラハンティングの始まりです!!
【滞在場所】ロヴァニエミ(ラップランド地方、北極圏の入口の町)
【滞在期間】2016年9月1日~7日(6泊7日)
【観測場所】博物館裏の公園 Arktikum’s Park、オーナスバーラの丘 Ounasvaara
【観測時間】夜10時半ごろ~深夜1時ごろ
※北へ行けば行くほど、オーロラ遭遇率は高くなるので、場合によっては更に北上予定。宿もその都度、考えながらとることに。
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ロヴァニエミでのオーロラ観測、ベストスポットは?
私たちが、オーロラ鑑賞する場所として選んだのは2箇所。どちらも良いスポットでした。真っ暗闇の中を歩かねばならない、ということ意外は、ね…。
その1 博物館の公園 Arktikum’s Park
ロヴァニエミに留学中の、隊長の教え子「おせんべいさん」に、オーロラ観測に適した場所を聞いて真っ先にあがったのが、博物館の公園 Arktikum’s Park。
公園の目の前に流れるのは、オウナス川。視界が開けていて、北の空に出やすいと言われるオーロラを一望することができる。
宿からも徒歩10分ほどだったし、楽ちんです。住宅地だから、街灯はポツリ…ポツリ…。群馬の田舎と変わらん暗さだね。あ、けっこー暗いということですよ。
公園内は、ひっそりとしていて、街灯なんて一つもない…。フン、真っ暗闇を歩くなんて、訳ないさ…う゛う゛。
その2 オーナスバーラの丘 Ounasvaara
こちらも、定番中の定番スポット。ロヴァニエミの中心部からは、ローカルバスで20分ほど。でもバスの便数が少なく、時刻表もあまり当てにならず、たどり着くのになかなか苦労しました。場合によっては、歩いた方が早いかも。15キロの荷物を背負って歩いても、1時間くらいの道のりでした。
スキー場だけあって、とても見晴らしの良いこの丘。
てっぺんまでは、徒歩でおよそ15分。
私たちは麓にあるホテルに宿泊したので、オーロラ観賞のために、真っ暗な丘をひたすら登る…。よい運動です。
ちなみに、頂上にも、ホテル Lapland Hotel Sky Ounasaara があります。宿泊客は、ホテルの屋上からオーロラを眺められるとか。宿泊料金は、約1万5千円(1泊/2名/朝食込)。
このホテルから、さらに東に100mほど歩いたところにある、ちょっとした広場が、地元の写真家さんのオススメスポットのようです。
オーナスバーラでのオーロラ観測については、「9月の夜空で出会う!ロヴァニエミ、奇跡のオーロラハンティング!in フィンランド(後編)」をご覧ください。
宇宙のエネルギーに遭遇!!オーロラ観測日記 in ロヴァニエミ
【1日目:2016年9月1日】どきどきの初日!恐怖のオーロラとご対面
ロヴァニエミに到着した1日目。街をぶらぶらと散策し、暗くなるまで休憩しようと宿に戻ると、オーナーさんが「今日はオーロラが出そうよ。予報が出てるわ。」と、わざわざ教えに来てくれた。
おおっ!初日から、見られそうだぞ!!
夜10時半頃、だいぶ暗くなってきて、初めてのオーロラハンティングに出発!!
宿から徒歩10分ほどにある、博物館裏の公園を目指して歩いていると、何やら北の空にうっすら緑色のものが。
ん??あれナンダ??まさか、オーロラ??
期待感いっぱいで空を見ながら歩いていくと、まだ博物館にも辿りつかない、街灯が明るい道っぱたで、
真上の空が急に光り出し……、
ウネウネとしたものがうごめいている!!!
うわっっうわっっうわ~~~~~っっっ!!!
なんじゃこりゃ~~~!? す、す、すい込まれるぅぅぅぅぅ~~~!!
怖い怖い怖い…………
頭上で起きる、摩訶不思議な現象がこわ過ぎて、お互いにしがみつく。
あまりにも未知なものに遭遇したので、初めてのオーロラは、「キレ~イ」とか「神秘的~」とかではなく、とにかく「怖い」。本当に、異世界への入口かと思った…。
心臓をバクバクさせながら、教えてもらった観測場所へと足早に歩く。公園近くは街灯も少なく、真っ暗。おせんべいさんの言葉が頭をよぎる。
「この辺りは治安はいいので、人は怖くないのですが、動物がね…怖いですよ。」と。
オーロラも怖いけど、暗い道も怖いビビリな隊長。びくびくしながら、ときには、意味不明な大声を出しながら歩きます。たぶん、周りの人からしたら、その声の方が怖い。
なんとか観測場所へ着くと、すでにオーロラ目当ての人が集結。
さっきほどの光の強いオーロラは出ていないけれど、北のほうには緑色のカーテンが、長い時間見えていました。
真上ではないし、そこまで光も強くないので、あまり怖さは感じない。
不思議なのは、肉眼ではっきり見えていないときでも、カメラで長時間撮影するとオーロラが写っていること。目に見えないエネルギーって存在するんだ!ってことを、感じざるを得ませんでした。
暗いってだけで、神経張り詰めてドキドキしているのに、こんなに未知の、わけわかんないモノが、これでもか!ってほど、見えるなんて。
そういえば、テレビやケータイの電波、wifiだって、目に見えないし。
人間の目に見えるものなんて、微々たるモノで、実はいろんなものが存在しているのかなぁって、宇宙のエネルギーを肌でビリビリと感じる時間でアリマシタ。
いつ、また、すごいのが出るかと思うと、なかなか帰るのが難しい。しかし、長い時間いると、かなり寒くなってくるので、ジャンプしたり、その場で駆け足したり。
夜中の12時半くらいで、寒さが限界になってきたので、おとなしく退散。帰ってからも興奮冷めやらぬって感じで、なかなか眠れなかったな~。
【2日目:2016年9月2日】まさかの2連チャン!?
雲が広がるけれど、オーロラ自体は出そうな予報。で、また、夜10時半頃同じ場所へ向かいます。2回目でもまだ暗い道には慣れません。こわごわ博物館への道を歩きます。
何度か強い光も現れ、2日連続で見られることに大興奮!!
途中からやはり雲が多くなってしまい、昨日ほどスッキリは見えなかったけどね。カメラにもあまり収められず。それでも、2日連続で見られたのは、ラッキーだ!
【3日目:2016年9月3日】
ロヴァニエミでも結構オーロラが見えるということがわかり、北上しないことに決定。交通費も高いしね。最初の宿からたった200m先にある、別のB&Bへ移動です。
この辺りは、街へも博物館へも近く、何よりも緑いっぱいでとっても静か。
近くにある小さな公園で、ぼけーっとするだけで、癒やされる。
今日の夜も、空はかなりいい予報。天気もいいし、オーロラの活動も活発らしいよ。おいおい、まさかの3連チャンか!?
夜10時半過ぎ、着込んで準備していると、オーナーさんが部屋のドアをノック。
「オーロラ出てるわよ!!」って。みんな、とっても親切なのです。慌てて外へ出ると、庭からもすでに見える。今日はすごそうだ!と期待高まる。
おせんべいさんに、今日もオーロラ出てるよ~!とメールをしてから、ウキウキで博物館裏へ向かいます。この道もすっかり通い慣れた道。
今日もたくさんの観測者が来ている。言葉を聞く限り、日本人観光客もチラホラ。真っ暗だから顔は見えませんが。
観測地に来てから1時間も経たない頃、隊長は早くも寒さの限界。今日はやけに寒いね~、と。
おいおい、隊長さんよ、よく見てごらん。あーた、ダウン着ていないじゃないですか…。
あ!!そうか、オーナーさんに呼ばれて、慌てて出ちゃったもんだから、ダウン着るの忘れた!!
…さすが、うっかりの隊長さん。
まだ帰りたくないし、でもこのままじゃ寒過ぎるし…てことで、いったん取りに帰ります。無事、ダウンを着て、観測地に再び到着。
この日は、北の方だけでなく、空全体に大きくカーテンがかかっているようなオーロラが、長い時間姿を現しました。
動きはかなりゆっくりで、虹がかかっているよう。なんだか、儚げで、きれいだな~。
夜中の1時くらいまでねばり、大満足で帰りました。
この後も、さらに続くドキドキのオーロラハンティング。後編へどうぞ。
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