チェコ南東に位置する町、Brno ブルノ。
日本では、あまり馴染みはありませんね。
あそび隊も、緑の絨毯(じゅうたん)と称される南モラヴィア地方に行く途中に、ちらっと立ち寄っただけなのですが、これも何かの縁!
とりあえず、ここも観光しておけ~!ってことで、街をあちこち歩くことにしました。
そしたら、意外や意外!なかなか面白い町ではありませんか!!
そんなブルノの魅力を、今回はお届けします。
記事のおわりに、「Brno まち歩きマップ」もつけましたので、参考にしてみてくださいね~。
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ウィーンから電車で約1時間半、ブルノへGO!
ブルノの前は、オランダに滞在していた私たち。一度ウィーンへ飛行機で向かい、そこから電車で北上。
オーストリアもチェコも、シェンゲン協定加盟国なので、電車での行き来もパスポートを見せなくてもいいし、楽ちん。
1時間半ほどで、ブルノに到着です。近いな~。
運賃は、ひとり€28.40(2017年11月現在)。
にぎわいを見せる自由広場 Náměstí Svobody
さすがチェコ第2の都市。たくさんの人で賑わっていますね~。
自由広場には、カフェやレストラン、ショップなどが建ち並んでいます。
トラムって、なんで、こんなにワクワクしてくるんだろ。
レトロでかわいいのもあるんだね。
歴史を感じさせる教会や建物も並んでいます。
聖ペテロ聖パウロ教会 Katedrala Sv. Petra A Pavla は、外せない観光スポット!
ブルノでぜひ立ち寄ってほしい教会、それが聖ペテロ聖パウロ教会です。
なぜ立ち寄って欲しいのか??
それはですね、この教会が、チェコの10コルナコインのモデルになっているからなんですっ!!
- シュピルベルク城から望む、聖ペトロ聖パウロ教会
- 10コルナコイン
むふふ~。
ね?興奮しちゃいますよね!?
え?マニアックすぎる??
外国のコイン好きの私たちにとっては、もうね、これは大興奮ですよ。
教会の中に入ると、目に飛び込んでくるのが、立派なステンドグラス。
ほ~う、これは、きれいだな~。
せっかくなので、鐘楼にも上ります。ひとりCZK40(2017年11月現在)。
- 鐘楼の外観
- お決まりの階段です!
ブルノの町全体が見渡せて、なかなかいいですね。
逸話だらけ!?の旧市庁舎 Stará radnice
聖ペテロ聖パウロ教会の近くにあるのが、旧市庁舎 (英:Old Town Hall)。
よ~く見ると・・・
ん?あの飾り、真ん中だけ、グニャって曲がってない?
調べてみたところ、正門を建設した Antonin Pilgrim さんが、
支払いに満足できず、わざと曲げた、とも、
泥酔しすぎてまっすぐつくることができなかった、とも
言われております。ふふ、なんか、おもろいね。そういうの。
そして、天井を見上げれば、でっかいワニが!?
このワニは「ブルノのドラゴン」と呼ばれているらしい。
ドラゴン? これ、ワニですけど…。
むかしむかし、街に危害を加えていたワニがいて、それを若者が退治。
当時の人々はそれを伝説のドラゴンだと信じて、市庁舎入口に吊るした、と言われているそうな。
そして、ドラゴンの横に飾られている車輪にも、逸話が。
むかしむかし、ブルノより55キロほど南に位置するレドニツェという町に、車輪職人がいたそうな。その彼が、大きな木を切って、車輪をつくり、レドニツェからブルノに転がして持ってきたのが、この車輪。何でも、友人と賭をして、14ターラーの金額を勝ち取ったそうな。
うん・・・、へぇ~~~っ、っていう感じだね。でも、当時は、それはそれで、偉業だったわけかな。
14ターラーって、いくらだ?まったく、分からん。かなりの金額なのでしょうかね・・・。
とにもかくにも、逸話だらけの旧市庁舎。
観光案内所も入っているので、いろいろな情報がゲットできますよ。
ちなみに、有料ですが、タワーに上ることもできるようです。
他にも、
教会の壁に、お尻を出したユニークな飾り?があったり、
建物を一生懸命支える人たちがいたり、
やたらに足のなが~い馬の像があったり(これ、ブルノの「キリン」と呼ばれているそう)、
何だかほんと、面白い街なのですよ。
実は刑務所だった!!シュピルベルク城
小高い丘をのぼると、シュピルベルク城のお目見えです。
丘からは、町が一望できます。気持ちいいね~。
周りは緑いっぱいの公園になっていて、散歩、ランニングに気持ちいい。市民がのんびりと過ごしています。
お城は、シンプルながら、可愛らしい。
しかし!!
このお城は、かつて、ヨーロッパで最も恐ろしいと言われたほどの刑務所。
重犯罪者だけでなく、国家反逆者たちも収容されていたようです。
現在では、城内に獄中の様子などが展示されています。
私たちは、閉館時間ぎりぎりだったので、みることはできませんでしたが。
そうでなくても、入場はしなかったでしょうね・・・。ビビリですから。
今は、こんなにも平和で、市民の憩いの場となっているシュピルベルグ城。
でも、さまざまな時代を生き抜き、過酷なときを見てきたんだな、と思うと、
今の平穏な時間が、とても貴重なものに思えてきます。
最強のおいしさ!ブルノでハマったパン屋さん「Breadway」
実は、オシャレなお店が多いブルノ。
クレープ屋さんがあったり、カフェがあったり。
そしてそして、ここで出会った、奇跡のパン屋さん「Breadway」。
※自由広場に面した場所にあったのですが、現在は、どうやら移転をしたようです。
「チェコは小麦国家なのに、ビールにばかり力を入れて、パンには力を入れていないのね・・・グスン」という、新人の勝手な思い込みが、このパン屋さんによって覆されたのは、言うまでもアリマセン。
ほんと、群馬で大好きだったパン屋さんにも、負けぬ劣らぬ美味しさ!
小さい店内には、パンがずらり。あ~、いいにおい~。
パンの名前はチェコ語表記だから、何が何だかサッパリ・・・。
店員さんに聞きながら、ショーウィンドウとにらめっこ。
迷いに迷って、パンをいくつか購入。特に美味しかったのが、ショコラパン!
ずっしり、もっちり。幸せな味でございました。
ちなみに、ここのパン屋さん、プラハにもありました~っ!!チェーン店なのかな。
青果市場 Zelný trh で果実酒を堪能!
聖ペテロ聖パウロ教会の近くにある、青果市場 Zelný trh。
ブルノで最も古い広場のひとつで開かれている。
英語で言うと、Vegetable market もしくは Cabbage market。
クロアチアのドラツ市場ほどの規模ではありませんが、新鮮な野菜やくだものが並んでいるのを見ると、やーっぱり、わくわくしてしまうのです。
土地のもの、旬のものが集まる場所だもん。食いしん坊の新人が、素通りするわけがない。
物価が安いから、ワインなんかも100円しないで飲めちゃう!
チェコの物価は、今まで訪れた国の中でダントツで安いのだ!
ぶどうだけでなく、チェリーやベリーなどの果実酒もありましたね~。
これが、また、うっまーい!!!
昼間のお酒、うっまーい!!!
ついつい、おかわりをしたくなる味でした。
【おまけ】なぞのイベント in 自由広場
ぶらり市内観光をした日とは、別の日に、自由広場で突然、あるイベントに出会った。
なんの前触れもなく、音楽の演奏が聞こえ、広場にはたっくさんの馬!!
みなさん、ひと昔前の軍隊のような服装だ。何かの記念式典でしょうか!?
なにがなんだかわからないまま、音楽とともに馬のパレードは去っていきました。
広場はあっという間に馬のオシッコだらけ。
これは誰が掃除するんだろうなぁ…。
ブルノの市内観光、まち歩きマップ
あまり観光スポットがないように思われたブルノ。
でも、実際歩いてみると、なかなか楽しい町です。
他ではあまり見られない、ユニークな飾りを探すのが面白いですよ。
近くに行った際には、ぜひぜひお立ち寄り下さいませ!!
■聖ペテロ聖パウロ教会 Katedrala Sv. Petra A Pavla
【住所】Petrov 9 602 00 BRNO 2
【電話番号】+420 543 235 031
【開館時間】月〜土:8.15-18.30、日:7.00-18.30
【鐘楼の開館時間】
冬期(10月〜4月)月〜土:11.00-17.00、日:12.00-17.00
夏期(5月〜9月)月〜土:10.00-18.30、日:12.00-18.30。
■旧市庁舎 Stará radnice
【住所】Radnická 8 658 78 Brno
【電話番号】+420 542 427 150
【開館時間】4月~10月は月~金:10.00ー18.00、11月は金~日:10.00ー18.00
■シュピルベルク城 Spilberk
【住所】Špilberk 1, 662 24 Brno
【電話番号】+420 542 123 611
【開園時間】
冬期(10月~3月)火~日:9.00-17.00
夏期(4月~9月)月~日:10.00ー18.00
■Breadway (ブルノ市内に2店舗)
【住所】店舗①Hybešova 45, 店舗②Poštovská 454/10
【電話番号】+420 775 987 941
【営業時間】月ー金 8:00-18:00
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