スイスではハイキング三昧しよう!と、決めていたあそび隊。約1か月のスイス滞在中に、計13回のハイキングを楽しみました。
今回ご紹介するのは、スイスの東部エンガディン地方のサン・モリッツ周辺で、トップ オブ エンガディンと呼ばれるコルバッチCorvatschロープウェイ駅から歩くコースです。では、行ってみましょーう♪
- ハイキングルート:コルバッチ中腹駅ムルテル Corvatsch Middle station Murtèl ~ スールレイ峠 Fuorcla Surlej ~ ロゼック氷河小屋 Roseggletscher ~ ポントレジーナ Pontresina
- 日にち:2016年6月26日
- 所要時間:約5時間(最初と最後に迷子になってます…)
- 距離:14.5km
- 体力レベル&難易度:歩く距離は長いので、中級かな。最初は雪あり、後半はほぼ平坦。
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バスでコルバッチ山麓駅 Corvatsch Talstationへ
この日は、朝から微妙な天気。とりあえずサンモリッツからロープウェイに乗って、トップ オブ エンガディンと呼ばれるコルバッチ山頂駅Corvatsch Bergstationへ行ってみることに。
その理由は、コルバッチ山頂駅は、このサンモリッツ周辺のエンガディン地方では乗り物で行けるいちばん高い3303mだからなのデス。
エンガディンパスがあるから、バスもロープウェイも無料。雨がひどければ帰って来ればいいや〜ってことで出発!
サンモリッツドルフからバスに乗り、コルバッチタルステーション(山麓駅)Corvatsch Talstationへ向かいます。山頂へ行くには、中腹にあるムルテル駅でさらにロープウェイを乗り継いで行きます。
1つ目のロープウェイに乗った直後から雨が降り出し、風も出てきて、外は見るからに寒そう…デス。乗客は半分はハイカー、半分は歩かないと思われるファミリーだ。全員が乗り継いで、山頂へ。
山頂に着くと、6月下旬ですが、冬真っ只中の寒さ!!
そして、降っているのは、まさかの雪〜!?しかも斜めにビュービューと。
持ってきたフリースとダウンを急いで着て、逃げ込むように山頂のレストランへ。
天気の回復を信じて、のんびりすることに。カフェマキアートとチョコクロワッサンをオーダー。たまには、こんな風にまったりするのもいいね。(物価の高いスイスでは、ほとんどできませんでした。)
しばらくするとお日さまが顔を出す。待ってました!!
早速、展望台からの眺めを堪能。やっぱり雪山はかっこいいなぁ。
雲もはけてきて、これならハイキングが出来そうだぞ!
予定通り、ロープウェイ中間駅のムルテル Murtèlまでロープウェイで降り、スールレイ峠からロゼック谷を下りロゼック氷河小屋 Roseggletscher、さらに宿があるポントレジーナまでぐるーっと下って行くコースを歩きます。
ロープウェイ中間駅ムルテルからスールレイ峠へ
ムルテルまで降りたら スールレイ峠(Fuorcla Surlej)にある山小屋を目指して歩いていきます。
そこには雪山を映し出すアルプ(湖)があるそうな。
このあたりは、冬にはスキー場になるわけですな。ゲレンデに残された雪の壁を両側に見ながら、下る下る…
どんどん下る…あれ?この道で合ってる??
地図で現在地を確認すると、ありゃりゃ、やっぱり道を間違えてる!
本当は下らないで、横へ行くはず。スタート地点を見逃したのか!?
小屋の方向を確認し、進路を変更。再び小屋を目指す。
すると、目の前に現れたのは雪渓。
かなり広い範囲の。しかも、登り…
本来、私たちが歩くはずだった平坦な道が遠くに見える…。歩いている人たちを遠目に見ながら…。
アイゼンが欲しい…と本気で思いながら…、雪の上を歩くことおよそ20分。
ようやく山小屋に到着!
スールレイ峠の山小屋で、ガスに囲まれ真っ白に
おお〜〜〜〜〜~っ!!!
山頂から見えた氷河と、ベルニナ山 Piz Bernina(4049m)、 ロゼック山 Piz Roseg(3937m)がすぐ目の前に!
あまりにも近すぎて、ちょっと怖い。
時期が早かったのか、期待していた湖はまだちっちゃいや…
直径2mくらいの水たまりだ。雪山を映し出している…?まあ、ちょっとだけね。
ひと休みして、バナナを頬張ります。
一瞬にして辺りはガスに覆われ、真っ白に。
さっきまでの青空はどこへやら。
マズイ…どうしよう。
とりあえずの水と食料はあるし、万が一のときは、隣の倉庫小屋のドアを蹴飛ばす覚悟だ。
恐怖を感じながらも、冷静さを何とか保って、ドキドキすること約10分。
厚い雲の中から明るい日差しが見えてきた~。よかった~。
途中で見かけた2人組も小屋に到着し、お互いの無事を確認。しかも、ひとりは日本人でテンションが上がる私たち。そして、人がいることでかなり安心できたのです。
2日続けて、山の天気の変わりやすさを体験し、改めて山の怖さを実感しました。
花と緑のロゼック谷を下って、ロゼック氷河小屋へ
そのまま天気は回復しそうなので、予定通り、ロゼック氷河小屋へ向かいます。
ゴロゴロとした岩場を抜けて、谷沿いの道を歩いていきます。
グローブ(球体)フラワーという花で、歩きながらたくさん見かけました。
お花のたくさん咲いている道で、気持ちよ〜く歩いていきます。鳥さんが急降下している様子は、本当に気持ち良さそうだ。
しばらく歩くとロゼック氷河小屋に到着。ここはホテル兼レストラン。
無料休憩は難しそうだな。
ここからは馬車に乗って帰ることもできます。
ロゼック氷河小屋からポントレジーナまでの長〜い道のり
あとは平坦な道を歩くだけだし、ポントレジーナまでがんばるか〜!
後で、ここから馬車に乗って行けばよかったな…と思うほど、ここから先が長かった。しかも、この後また、難関があそび隊に襲いかかるのデス。
馬車も通る平坦な道だからと、油断していた私たちは、馬糞の臭いから逃れるために脇にある歩道を歩いていました。すると途中から、ポントレジーナへ行く標識がなくなり、馬車道は川の向こう側??なんで??
森の中ですっかり迷子の私たち。さらに天気はまた崩れ…。
野生の勘を頼りに、雨がザーザー降る中ひたすら歩き、なんとか無事に宿へ帰り着いたのでした。
臭くても、馬車の通る広い道の方が安全ですね。ハイシーズン前で、人が全然歩いていないもので…。
歩いた距離は14.5キロ、約5時間でした。
ハイキングは自己責任 天気とコースには注意を!
こちらは日本のように、登山届けもなく、誰がどこを登っているのかを知るすべもありません。
すべてが自己責任。
素晴らしい山々を目の前に、ついついはしゃいでしまったのデス。いい大人なのに…。
この日、宿に帰ってから、2つの約束事を決めました。
- 天気予報をきちんと確認する
(基本中の基本なのに、こっちに来てあまりチェックしていなかった) - 人の歩いていないハイキングルートには行かない。
自然を相手にしていることを忘れちゃいけない!と肝に銘じた1日でした。
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