ツェルマットを訪れたあそび隊が、まず最初に歩いたハイキングコースがこちら。スネガからのマーモットの道とロートホルンからの5湖巡りです。
このコースにあるロートホルン展望台からは、マッターホルンがもっとも尖って見えるらしく、日本人も少ない穴場というウワサ。
ツェルマットの村は日本人だらけだし、逆さマッターホルンが見られるという湖があるというし。よし、ここを歩いてみよう!
- ハイキングルート:スネガSunnegga 〜ブラウヘルトBlauherd 〜(ロープウェー)〜ロートホルン Rothorn 〜フリューアルプFluhalp 〜 シュテリゼーStellisee 〜 グリンジゼーGrindjisee 〜 グリュンゼーGrünsee 〜 モシェゼーMoosjisee 〜 ライゼーLeisee 〜 スネガSunnegga
- 日にち:2016年7月11日
- 所要時間:約5時間半
- 距離:14.5 km
- 体力レベル&難易度:欲張りすぎて、距離が長くなりました… 中級者〜
- 歩いた感想:最初のブラウヘルトまでは「マーモットの道」とも呼ばれ、本当にマーモットの親子に出会え大興奮!後半の湖巡りをしている頃から、マッターホルンに雲がかかり、最後には大雨が…。ずぶ濡れになったことがいちばんの想い出ですね。
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地下ケーブルカーでスネガへ向かう
ツェルマットの村を流れている川沿いにスネガ行きケーブルカー乗り場があります。私たちはユースホステルから歩いて行きます。ツェルマット駅からもそんなに遠くありません。
ケーブルカーは地下を通り、急勾配をわずか3分で一気に登っていきます。あっという間に、2288mです。スイスの乗り物ってまじスゴイ!
スネガからブラウヘルトまで「マーモットの道」
まずはスネガから歩き始めます。
マッターホルンを背にして、ブラウヘルトを目指して歩いていきます。ときどき振り返っては、マッターホルンを眺めます。「あ〜、カッコイイ〜」ってね。
この日は、マッターホルンに少し雲がかかり、全体は見えないのがちょっと残念。
ブラウヘルトまでの道には、ところどころに、たくさんの木彫りの動物とそれについての説明板が置いてあります。ドイツ語、英語、日本語でも書いてあるので、なかなか楽しい。
スネガのすぐ下にライ湖が見えます。(写真右下)湖は、ドイツ語でseeゼー。こちらではライゼー。
今回のハイキングコースの後半で湖を巡るので、ライゼーは最後に寄る予定です。近くからは逆さマッターホルンが見えるって。
見晴らしのいい山道をてくてく登っていくと、
目指すブラウヘルトと、そこからのロートホルン行きのロープウェーが見えてきた。
右手に見えるのは、2つ目の湖モシェゼー。上から見ると、ミルク白色で、とても綺麗だぁ。ここも後で近くを通る予定っと。
この道はマーモットがたくさん見られる「Marmott weg マーモットの道」とも呼ばれています。私たちも何組かのマーモットの親子に出会いました。(写真真ん中)
ちっちゃいマーモットちゃんは、それはそれはかわいらしい動き。
ちょっと遠いので写真では、わかりにくいですな。ああ、望遠が欲しかった…。
木彫りのマーモットくんエリアは、ベンチもあり見晴らしも最高!
もう少し上ると、ブラウヘルトに到着です。ここまで約1時間、距離は2キロほど。
ブラウヘルトからロートホルン展望台まではロープウェー
ブラウヘルトから、今度はロープウェーに乗り、ロートホルンの展望台へいきます。
ロープウェー内にはパラグライダーの女性参加者とガイドが一緒に乗っていて、説明を受けていました。こんなところから飛ぶんだね〜。すごすぎる。
かなり急な岩場に、白黒ヤギの団体がいて、おおっ〜!と感動する隊長。ロープウェーが早すぎて、写真は撮れなかったケド…。ツェルマットの村で行進していたような白と黒のヤギさんでした。ハイジに出てくるやつね。
で、あっという間に、標高3103mのロートホルン展望台へ。
この展望台には、不思議なモニュメントがたくさん。ここから見える名峰の名前の由来、初登頂者、そこから取ってきた石が展示してありました。写真はマッターホルンのモニュメント。
レストランや子どもの遊び場もあります。標高3000mを超えた滑り台とシーソーですよ。
ちょっとはしゃいでから、またハイキングスタートです。
ロートホルンから雪渓を歩いてフリューアルプへ
レストランをぐるっと回って反対側へと歩いていくと、さっきのパラグライダーの2人を発見。準備から飛び立つ瞬間までみんなで見守っていました。
ものすごい景色の中を優雅に飛んでいきます。やってみたい気持ちと、空中でパニックになるかもしれない恐怖と…。やりもしないのに葛藤が。
下に見えるのはフィンデルン氷河。正面に見える雪山は、ヨーロッパ第2位のモンテ・ローザです。
これから目指すフリューアルプの小屋が下に見えていますね。ここから一気に下っていきます。
まだまだ雪がたくさん残っていて、雪渓の上を滑るように進んでいきました。前を歩くおにーさんたちから離れないように、はぐれないように。自転車の人もいますね。
しばらく下ると、フリューアルプの山小屋に到着。
フリューアルプから、フィンデルン氷河にさらに近づいて登っていく道もありますが、私たちはそちらは見送ります。
マッターホルンが顔を出しました〜!!ブランコに揺られて眺めるマッターホルン、最高です。
ちょっと休憩をして、いよいよ湖巡りに出発です。
5湖巡りの道へ 逆さマッターホルンのシュテリゼー
まず、一つ目の湖は、逆さマッターホルンが楽しめることで有名なシュテリゼー。
しかーし、マッターホルンは見えているものの、雲は厚く、薄暗い空。風で波立ったシュテリゼーにはマッターホルンは映りませんデシタ…残念。
「5-Seenweg 5湖巡りの道」の標識に従って、次の湖グリンジゼーへ歩いていきます。
2つ目は、木立と逆さマッターホルンのグリンジゼー
シュテリゼーから約25分ほどで、
木立の中に映る逆さマッターホルンが美しいとウワサのグリンジゼーに到着。
思っていたよりも小さく、ひっそりとしているグリンジゼー。歩いている人も少ない。
マッターホルンにかかる雲はさらに厚くなり、写っているのは木立だけ…。
もう、今日は仕方ない。天気があまり良くないのだから〜。と、半分諦めモード…。
3つ目は、周りの山が美しいグリュンゼー
さ、次へ行きましょう!次はグリュンゼーだ。
グリュンゼーはちょっと遠回りになるので、天気も悪いし、行かなくてもいいかと思ったのですが、せっかくの5湖巡り。5湖全部回らないと、気が済まない隊長さんです。
歩くこと約30分、グリュンゼーに到着です。
ここからは、マッターホルンは見えないのですが、他の山々がとーってもきれいに見えていました。水着になって泳いでいる人もいましたよ。
天気も回復し(たように見え)、湖の小さな魚を見ながら、のんびり休憩〜。
後で、ここでののんびりが悔やまれるのデス。
4つ目は、フィンデルン氷河が溶け込んだモシェゼー
湖はあと2つ。
グリュンゼーからはリッフェルアルプ方面へも行けますが、私たちはスネガ方面へ向かいます。
この辺りから、雲行きはどんどん怪しくなり、もうすぐ雨が降りそうなことは私たちの目から見ても明らか。
やばい。疲れた体に鞭を打ち、歩くペースを速めます。
道があっているのかもわからなくなってきましたが、前方を歩いている人を頼りに進んでいきました。
歩くこと約30分。続いて出てきたのは、モシェゼーです。
ここだけが、ミルクを混ぜたような緑色で、晴れていればとってもきれいなハズ。氷河が溶けて流れ込んでいるからこんな色をしているって。
しかし、私たちは湖どころではなく、雨がぱらつき始めたので、ここでは休憩もしないでスタスタ歩き続けます。空はいよいよ暗くなり、今にもザーッと降りそう。逃げろー!
5つ目のライゼーは…
最後はもう、走るように進んでいく私たち。
モシェゼーから次のライゼーまでは、最後ちょっと上りがあるのです。ここへ来て上りはきつい…。そして、ついに雨がザーーーッ…
ライゼーが見えた頃には、すっかり雨脚も強くなり、立ち止まることも写真を撮ることもできませんでした。とにかく、スネガの建物を目指して走る、走る。
最後は、走って、びしょ濡れで、スネガのケーブルカー乗り場へ逃げ込んだのでした。
今回のまとめというより、反省
天気はあまりよくないということは最初からわかっていたはず。にもかかわらず、「Marmott weg」と「5-Seenweg 」の両方を欲張ってしまったのです。
距離も14.5kmと結構あったし、5時間半かかりました。グリュンゼーを諦めると、距離も時間も楽になったのでは?今さらですが。
雨に濡れたことで、新人は文句ぶーぶーですよ。隊長はというと、ここで雨に濡れたことで、すっかり風邪を引いてしまい、翌日はユースホステルで一日中ゴロゴロしていました。ま、雨だったしね。
天気と距離、時間をよ〜く吟味することが大切ですね〜。はい、気をつけましょう。
ツェルマットの村の様子と他のハイキングコースはこちらへ↓
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